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おぼっちゃま(笑)

オチなし意味なし(笑)



ある日、ある日、ある日のユグドラシルの片隅

「どうだ。スッゲーだろー。」
「うわぁ。」
「すごーい。カッコイイわねぇ。」
感嘆の声に、小鼻をピクリとさせるバルト。

「シグに頼んで、E・アンドヴァリに、最新のチューンナップをしてもらったんだぜぇ。」
...ワイワイ...ガヤガヤ...
バルトを囲んで、皆で盛り上がっていると……?

「チェーンナップが何だってんだよ。見栄えより強さだよ。つ・よ・さ!」
後ろから、スネスネモード前回で言うフェイがいる。

「なんだよ。自分のギアが“落し物”の正体不明のギアだからって、隅っこでイジケてるんじゃねぇよ。」 とバルトが一括。
「お前こそなんだよ。ご先祖様が地上に平和をもたらした伝説のギアだか、何だか知らないけどさぁ。 要するに“超・骨董品”て事なんだろ? そんなのが役に立つのかよ。」ムッとしてフェイ。
「ちゃんと役に立ったじゃねぇか。お前覚えてねぇのか? “イジケ虫”フェイのくせに ナマイキだぞー! くやしかったら、お前もヴェルトールを改造してみろよ。」
やーい!やーい! と囃し立てるバルト。(お前いくつだ?)
「ああ! オレだってやってやるよ!!」
大見得(おおみえ)切って、フェイが去っていった。



「シタン先生!」
足早にユグドラシルの廊下を、名を呼んで走るフェイ。

「シタンせんせ〜ぇ!」
バタン、とドアを開けるなり、部屋の中に飛び込んできた。

「何ですか。藪から棒に。」
シタンが読んでいた本から、視線を上げた。
「実はさぁ………コレコレ…しかじかで……。」
「……なるほど。」頷(うなづ)くシタン。
「だから、シタンせんせぇ、何とかしてよ! バルトに負けない様なスッゴイやつ。 先生なら何とかできるだろ?」
胸の中で懇願するフェイ。……何かが間違ってる(笑)。

(はて……。どこかで聞いたような“お決まりのパターン”ですねぇ)

「……フェイ。貴方、最近、何かヘンなものを読みませんでしたか?」

ドキッ!
シタンの問いかけに、飛び上がるフェイ。

「……おそらく、碧玉要塞内に落ちていたコレでしょうねぇ。」
と、シタンが取り出したのは“ドラ○もん”。

その後、ちょっと言いにくそうに、そっとフェイに耳打ち。
「……さすがに、ゲームバランスをぶち壊すことは、さすがの私でもご法度とされていますので……。」





見事、フェイの目論見は“ゲームバランス”の一言で、脆くも崩れ落ちたのでありました。

.......おそまつ.......

あとがき:
はい、そのまんまです。
某番組で、関さんがサービスで「○○のくせにナマイキだぞー!」という“スネ夫”の台詞を 言ったことに、つい触発されてしまいました(苦笑)。だって、関さんスネ夫やってるもん。
んで、“そう言えば、先生の立ち位置ってドラ○もんみたいだよなぁ。 何時でも何処でも出てくるし”とふと思ったのが、今回の間違い、もとい今回のお話です。(^^ゞ