あの日が……
あの日がやってくる!!
ミドリはため息をついた。
ユイはゆううつになった。
シタンはごきげんである。
「今年はどうしようかなぁ。去年は果物だったし、コクも付けたいし、
やっぱり“隠し味”はチョコレートですかねぇ……。」
今年も料理の本を広げながら、ぶつぶつ言っているシタンがいた。
(あなたのは主張が強すぎて、もはや隠し味とは言えないのよ!)
“Mather's Day”
……それは、年に一度のキョーフの日である。なんと! シタンの手作りカレーが食卓にのる日なのであった。
……そして、やっぱり今年も“同じ台詞”で締めくくられるのである。
「あれぇ? おかしいなぁ。どうしてこんな味になるんだろう。
ユイ……。来年こそは、美味しいカレーを作るからね。」
(……いえ、もうけっこうです)
シタンの屈託の無い笑顔の前に、そうとは言えない妻と娘であった。
あとがき:
ゼノサーガの「お約束」、カレーネタをゼノギアスでやってみました。(^^ゞ
それも、シオン・ウヅキではなくシタン・ウヅキで(笑)。
カレーで失敗するなんて、ある意味天才だと思うんだけど。
そーんな事を考えながら“ハヤシライス”を作っていた風子でした。
それにしても、チョコレートの味しかしないカレーって、どんな味なんだろう? 怖いもの
見たさでちょっと食べてみたい気もします(笑)。
実際、チョコレートを隠し味で入れるケースはありますよ。
ただ、普通ははっきり分かるほど入れませんって(爆)。