ギャグ。絶対信じないように、です。<(_ _)>
世界に平和が訪れて、はや一昔(笑)。
時間が経つとみょーに懐かしくなるのか、
なぜか、「同窓会」つーもんをおっぱじめた元パーティー達。
もう未成年もいないので、ほどほどに酒も入り、めっちゃ盛り上がってきた。
そんな頃………
「なあ、フェイ。」
「どうした。バルト。」
「俺、前々から気になっていたんだが。お前さあ、イドだったわけだろ?」
(顔を近づけて聞くもんだから、ちょいと息が酒臭い)
「ああ、そうだ。」
「ファンの間でも度々話題になってるけどさぁ、お前、どうやって
あんな“息苦しい”モンに着替えてるんだよ?」
「ああ、それか。それは、こうやるんだ。」
フェイは右手を大空に突き上げて、叫んだ。
「転身 イドモード!」(大嘘)
いつものフェイの声とは違い、少し“くぐもった”イドの声が響く。
フェイ…いやイドの声に応えるように、フェイご愛用の腹当ての中心が強い光を帯び、
紅い閃光がフェイの全身を包み込む。
一同:「おおおーっ。」
光が消えると、そこから現れたのはン年ぶりの“イドの姿”。
「貴様ら。分かったか。」
「フェイのキム。台詞がイド入っている。」(エメラダの目も、ちと据わってる)
「あああああああああーーーーーっ!!!」
「何だよ、ヒュウガ。素っ頓狂な声を上げて。おまえらしくないぜ。」
「思い出したぁーっ!」シタンは、ジェシーのツッコミを聞いてない。
「声紋を判別して実体化する特殊戦闘スーツ。それ、私が作ったんですよ。」
「先生?」
「なにぃ? お前が作ったぁ?」今度はジェシーが素っ頓狂な声を上げた。
「ええ。そうです。」
イドの肩をぽんぽんと叩き、胸をはり得意げに語りだすシタン。
「直接攻撃、炎、冷気、電撃、その他、諸々のダメージを全て1/3に減。
そのため、守備力は通常の戦闘スーツの約3倍ほどあります。
また、攻撃力は2.75倍に跳ね上がります。」
「どうりで発掘現場で、3人がかりでもなかなか勝てなかったワケだ。」
ため息をつくバルト。
「HPも上がるのか?」(フェイ本人が聞いてどうする?)
「ええ、HPは、確か……ええと、いくつだったかな。」
「忘れたのか。」とシグルド。
「ええ。」
(ずるんとズッコける一同)
「ただ……。」
「ただ、なんだ?」
「ただ、本人にエーテル能力があっても、エーテルは全く使用できなくなります。
頭のてっぺんまで、全て特殊スーツで覆われてしまうので。」
「顔、出てるけどさぁ。それでもダメなのか? 先生。」
バルト、あんた散々苦労してたのに、そんなコト聞くのか?
イドがエーテル回復しちゃった日にゃー、あんた絶対に勝てないって。
「この顔ですか? これも特殊皮膜で覆われていますよ。
だいたい、フェイがこんなに色白なわけがないでしょう?」
シタンはふふふっと半分笑っている。
「それじゃ、この唐獅子みたいな頭も……?」今度はエリィ(いたんか?)。
「そうです。本来ならば肩にかかるはずなのですが、
髪一本一本までピッタリ覆われて行き場の無くなったイドの生体エネルギーが強すぎて、
髪が跳ね上がり、このような爆発ヘアになっているのです。」
一同:「なるほど〜。」
「ヒュウガ。お前、俺のバントライン(ギア)だけじゃなく、
随分とハタ迷惑なモンを作りやがって。どれくらい他人に迷惑をかければ気が済むんだ?」
ふるふる。
シタンは首を横に振った。
「これは、失敗作です。たしか、設計図もろとも廃棄したはずなんだけどなぁ。」
「失敗作だぁ〜?」
「ええ。失敗作です。」シタンは言い切る。
「これのどこがっ! (えらい苦労したゾ!)」
「実は……先輩、ちょっと。」
シタンはおもむろにジェシーに近づいた。
「ヒュウガ! 悪ぃ冗談はやめろっ!」
シタンは、ジェシーの懐に右手を突っ込み、ゴソゴソ。
「確か、この辺でしたよね? あ、ありました!!」
じゃーん!
懐から取り出したシタンの手には、「ミニボトル」(超有名メーカーのロゴ入り)。
「親父……それ……。」ビリーの目がめっちゃ冷ややか。
「生粋のウォッカです。先輩の隠しアイテムですよ。」
「ヒュウガ、後で覚えてろよ……。」ジェシーの目は虚ろだ。
「これをですね、口に含んで……。」
「おい、待て。ヒュウガ。」
シタンはジェシーの抗議を無視しまくって、ウォッカを口に運び、そして……
ブフフフーーーッ!!
霧状にしてイドにウォッカをぶっ掛けた。
「先生!! 何をするんだよ。」とフェイ。
フェイ以外の一同:「おおおーっ。」
ウォッカのぶっ掛けられた部分からは、いつものフェイが垣間見えていた。
所々がフェイ、残りがイド。イドとフェイが交じり合った姿はけっこう不気味だ(笑)。
「たいていの攻撃には無敵なのですが、なにぶん元が樹脂なので、
このようにアルコール系には溶けて分解してしまう致命的な欠陥があるんです。
だから、廃棄したはずなのに……(くどくど)……。」
シタンは苦々しそうだ。
「特に、ア○○ン。あれはいけない。溶剤として使う分には、
申し分ない液体なんですが……(くどくどくど)……。」
シタンの話は止まらない。
「いや、そうじゃなくて。先生。」
「……(くどくどくどくど)……。」(まーだ言ってる)
「先生!!」
「は、はい。リコ、何でしょう?」
「先生が、この欠陥さえ思い出してくれれば、イド戦は楽勝だったんじゃないのか?」
一同:「同感!!」
……そう、いつでも話をややこしくしているのは先生、あなたです……
(イド戦、2回くらい全滅したかなぁ:ボソッ)
あとがき:
イドのお着替えの秘密に迫ってみた問題作(爆)。
この話の元ネタは「破裏○ポリマー」と「仮面ラ○ダー」です。破○拳ポリマーに
至っては、伏字にする必要はない気も少々しますが(笑)。
フェイの腰巻、じゃなかった腹当てがライ○ーベルトに見えてきちゃったんですよね。
「へ〜んしんっ! とうっ!」と両腕をまわすのは、さすがに良心がとがめたんで
却下しました(笑)。けれど、結局、変身ポーズがウル○ラマンに
なってしまっちゃったんで、良心もあんまり意味が無いですが。(^^ゞ
イドっちのエネミーデータを調べるのが面倒だったんで、HPなど各種数字は大嘘です。
実際は、先生が言うほどそんなに性能は高くなかったような気がする。(^_^;)
つーことで、イドの素材も現実には存在しない特殊合金ポリマー樹脂です。軽くて丈夫、
身体にピッタリフィット(笑)。ついでに、顔と髪にもフィット、ということでお願いします。(^_^;)
ヒュウガの部屋のゴミ箱から、このベルトを持ち帰ってイドに渡したヤツが、
きっとソラリスのどこかにいたんです(爆)。