パズルコーナーです（javaアプレットパズルです）
このアヴェ“包囲網”の中から、見事、ちびバルトとちびマルーを連れ出してください。
バックストーリーはパズルの下に
（ストーリー）
時は１２年ほど前にさかのぼる。
ソラリスを脱出したシグルドは、メイソンの力を借り、単身、かつての故郷……アヴェ・ファティマ城に忍び込んだ。
目的は、ファティマ家の生き残りであり、城に幽閉されている幼きバルトロメイ・ファティマと
マルグレーテ・ファティマを救い出すためである。
城の最深部。
一部の者でしか、その存在を知らされていない地下牢。
目的は、一番奥。
手前には、牢番がいる。
「……っ！」
隙を見て背後から忍び寄り、音もなく“堕とし”た牢番の身体から、シグルドは鍵を抜き去る。
「……だぁ…れ……？」
シグルドは、しっ、と唇に人差し指度当てた。
音を立てぬよう、細心の注意を払って、ゆっくりと鍵をまわす。
息が上がっているため、どうしても指が震える。
シグルドは、一度手を止め、上を仰ぐようにして大きく息を吸い込み、
正面を向き、腹の底からゆっくりと息を吐いた。……もう、大丈夫だ。
鍵は、シグルドの手の中で、カチャリと小さな音を立てて、開いた。
「そこにいるのは、マルー様ですか？」
小さな小さな、澄んだ青い瞳が二つ。
その青い瞳を覆い隠すように、“暗く蒼い炎”が二つ、地の底から湧き出すように飛び出してきた。
夢、希望、笑顔、愛、家族、みんなみんな、全てを焼き尽くしたかのように燃え盛る炎。
たった１ヶ月の間に、この蒼黒い炎は何を見てきたのか。
「……助けにまいりました……」
燃える瞳は、背後にマルーを庇ったまま、頭をゆっくり横に振る。
「……バルト様……。」
バルトはまた、目を見開いたまま、首を横に振る。
「助けにまいりました。一緒に行きましょう。」また、横に振る。
「……バルト様……？」
彼は首を横に振り続ける。おそらく、一時的な錯乱……。
シグルドはマルーに向き直り、言った。
「ここを出ます。貴方がたは助かるんです。一緒に行きましょう。」
マルーを連れ出そうとすると、ふいに、バルトがぶら下がるようにして、
シグルドの左腕に噛み付いた。
「……バルトさま……」
シグルドは、軽くバルトを失神させると、軽々とその身体を肩に担ぎ、
マルーの手を掴んで、牢の外に出ようとした。
「……こわい。こわいよぉ……。」マルーは泣き出しそうになっていた。
きっと“毎日のように”ここを出るときには、こんなことが繰り返されていたのだろう。
多分、もっと手荒い方法で。
シグルドは、ため息をついた。
「マルー様、約束します。バルト様もマルー様も、絶対に恐ろしい思いはしません。
必ず私が守り通します。私を信じて、ついて来てください。」
シグルドはバルトを肩に担いだまま、マルー視線の高さにあわせ、ひざまずいた。
４歳の子がどこまで理解してくれるか分からない。けれども、信じてもらうしかなかった。
マルーは、頬を涙で濡らしながら、恐る恐る歩き出した。
途中、バルトもシグルドの肩の上で目を覚ましたが、もう、取り乱す様子もなかった。
シグルドの言葉に嘘はないと信じたのだろう。
シグルドはバルトを肩から下ろし、小さいマルーを抱いて歩いた。
まずいな……
シグルドは、城に通じる隠し通路の影から、外の様子を伺った。
城内をあわただしく兵士が行き来している。
潜入する時に倒した兵士が、見つかってしまったらしい。
城内をあわただしく兵士が行き来している。
幼いマルーとバルトを連れているシグルドに、「強行突破」の選択肢は存在しない。
それに、マルーに恐ろしい思いはもうさせない、と約束した。
ここでパズル： （あー、前置きが長かった；爆）
この絶体絶命の“包囲網”の中から、見事、ちびバルトとちびマルーを連れ出してください。
各コマは、動く隙間さえあれば、縦横にマウスでスライドさせることが出来ます。
「出口」は下の枠の真ん中部分です。
『アヴェ二等兵コマ』、『アヴェ一等兵コマ』、『シャーカーン僧兵コマ』の間を潜り抜けて、
『バルト＆マルーコマ』を出口までスライドさせられれば、パズルはクリアとなります。
では、グッドラック！！ (^^)/~~~
「バルトとマルーの絵がヘタ」という当たり前すぎるツッコミはナシでお願いします。
何せ、初めて描いたもんで。(^^ゞ