う……。

うう……。

ああ……。

また、うなされている。

クラウディアは天井を見つめた。

このままでは、私達家族に未来など無い。特にマリアには、こんな環境で育って欲しくない。こんな非人間的な……。いずれこの子が大きくなって、父がしていることを知ればなんと思うだろう。研究が完成すれば、私達だってどうなるか分からない。それに、私達だけでなく、研究の完成によって、これからどれだけの人間がソラリスの犠牲になることだろう。ああ、どうすれば……。

私の命一つで救われるものならば、いつだって。ああ、神様……。

私の……。

私?

そうだ!

そうよ。データは残っているはずだし、多分、大丈夫。絶対に大丈夫。うん、大丈夫。絶対に上手く行くわ。

クラウディアは起き上がり、傍らでかわいい寝息を立てているマリアの顔に語りかけた。

「家族みんなで、ここ(ソラリス)を出ましょう。幸せになるのよ……マリア。」