ソフィアの死、残された者達は……
−カレルレン− こんな所で終わってたまるか! 俺達はあいつらの所有物じゃないっ! 何をするつもりなんだ!? ソフィア!!
−ソフィア− ……これで終わりにします。もうあなた達が戦う必要はありません。だからカレルレン……。どうか、その拳を開いて……。
開いたその拳で、これから生きていく人達を優しく包んであげて……。
−ラカン− 馬鹿な真似は止めろ! 君は俺達が必ず逃がして見せる! だから……!
−ソフィア− ありがとう、ラカン……。でも……ごめんなさい……。今の私にはこうするしか……。
−ラカン− エリィ!
−ソフィア− 人はお互いを補いあって生きていく。それは幸せなことだから…そして……生きて! ラカン!
−ラカン− エリィーーーーー!!
−カレルレン− 私達は捨て石だったんだ……。奴等は自らの権威を護る為にソフィアを……。
これが……、こんなことが私達の目指していた理想の世界だったのか? 私達のしてきたことは、一体何だったんだ?
ソフィアの目指していた理想……救済の結末がこれか? これじゃあんまりだ……あんな奴等の為にソフィアは犠牲になって……
ソフィアは信仰さえ持てば己が望むべく道が開けると言った。だが現実はどうだ? 神は応えなかった……。
私達に信仰がなかったとしても、ソフィアにはあったんだ。その彼女が何故犠牲にならねばならない!?
『神は死んだのか』……? いないのか……? そんなものは最初から存在しなかったというのか!?
−ソフィア− 神への信仰……それは外に求めるものではなく、内に芽生えさせるものなのです……。
−カレルレン− はははは……そういうことか……。……いいだろう。この世界に神が存在しないのならば、私がこの手で創り出してやる!
−ラカン− カレルレン……。
−カレルレン− ソフィア……私を導いてくれ……。見せかけの愛など壊してやる……。
−ロニ− ……。俺達は生き残った同士を集める。個人で戦っていたのでは奴等は倒せない。
だからいつか奴等に対抗出来る国を作って、その時こそ……。君はどうするんだ? ラカン……?
−ラカン− 俺は……。
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