イド覚醒
−カレルレン− 現れたな……。
−ミァン− ええ。かなりハッキリと。今までみたいな中途半端なものじゃないわ。
−ミァン− 今度はそう簡単にはステージから降りないでしょうね。フェイの精神的エネルギーもかなり弱まっていたみたいだし、
それに……”昔と”状況も似ていたしね……。ふふふ……。
−カレルレン− 何がおかしい?
−ミァン− 時を経ても想う気持ちは変わらない。あなたも心中複雑といったところかしら?
−カレルレン− ふっ、くだらんな。ところでラムサスはどうした?
−ミァン− 彼女を連れ戻させようという訳? 少し遅かったわね。カールなら出た後よ。
−カレルレン− まったく余計な手間を……と、言いたいところだがまあよかろう。これでより制御が確実になったと思えば……な。それにしても……。
−ミァン− なに?
−カレルレン− 勝てもしない戦い、よくも続けられるものだ……。
−ミァン− それが目的でしょう? そうしむけたのは私だけど……。でも、あと少しね。唯一の成功例。大事にしましょう。
−カレルレン− 何処までが本音か、解せぬ女だ。行くぞ。ここももうじき崩壊する。
−ミァン− そうね。カールも”助けてあげないと”……ね。
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