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エリィ、カレルレンに連れ去られる


―― 神の肉体の回収もなった。

―― アニマのアニムスを得られた……。

―― 後は我等がアニムスに取って代わり、母の仮面<ペルソナ>と一つとなるのみ……。

−カレルレン− ……それは、違う。

―― 何? どういう事だカレルレン。今、何と?

―― な、何をする! カレルレン、血迷ったか!?

―― メモリーバンクを何とする!?

―― それに触れるな! それが無くなれば我等は……。

−カレルレン− 鍵はお前達でなければ作動できなかったからな。だが、その発動なった今、お前達の存在価値はない。お前達には消えてもらうことにするよ。

―― 何だと!

−カレルレン− "私"の目的遂行の為の、唯一の障害であったカインは、もういない。私達"ヒト"に対して絶対的行使力を持ったカインは私の障害だった。カインを消し去ることが出来るのは、カインのみ。その為に創り育てた"カインのコピー"ラムサスは思惑通り動き、そしてカインを消去してくれた。"私"を止める者はもはやない。それに私は、貴様らの求める権力なぞには興味がない。お前達は、自己意思決定をしているつもりか? システムに縛られしモノ達よ。所詮、お前達などは、侵略制圧兵器として創られた端末でしかないのだよ。

―― 我……等は神に……なれるのだぞ! そ……れを……。

−カレルレン− 神? 誰が神になるというのだ? おこがましいことを言う。私達はヒトだ。神の端末として生成された貴様らとて、それは同じこと。"ヒトは神になれぬ"のだよ。私達に出来ることは、ただその身を神に委ねることだけだ。

―― ば……カな……母ノ……意……しにハン…す……コト……をし……。

−カレルレン− 反してはいないさ。これはもう一人の彼女の意志でもある。

―― 我……が消失……て……カミの……ふっか……つが……なせ……ると……オモ……ウのカ……。

−カレルレン− それが、出来るのだよ。崩壊の日々の後、世界を存続させる為に放った貴様らの遺伝子はヒトの中に息づいている。器<アニマ>と同調者<アニムス>……。そして<ペルソナ>……。それらと私のナノマシンを結合させることによって、ヒトは貴様らと同等の存在となる事が出来るのだ。貴様らの存在価値はもはやない。神<デウス>は結果のみを求めている。過程なぞ、どうでもいいのだ。それが私の"方舟計画"。即ち<プロジェクト・ノア>。

―― カれ……ル……れ……。

−カレルレン− もう、これでわずらい悩まされることもなかろう。一足先に心静かにお休み。ヒトの始祖達よ……。これで私は、あなたと……ソフィアよ……これで……。