―― カインが、逝ったな……。
―― ああ。
―― 永きに渡り肉体に縛られた者の末路か……。
―― 我等のような論理性が奴にもあればな……。
―― 不要な肉体に支配されていたが故の結末。よくやった、カレルレン。
−カレルレン− …………。
―― これで、我等の目的遂行を妨げるものは、ない。
―― "アニムス<同調者>"を得て目醒めた"アニマの器"。地上人と同調したダン、ヨセフ、カド……。
―― ヒュウガのアシェル、ラムサスのゼブルン、カレルレンのユダ、ソフィアのディナ……。
―― 500年前、既に同調を果たしているルベン、シメオン、レビ、そしてイサカル……。
―― そして、グラーフのナフタリ……。全ての"アニマの器"は起動された。
―― "母"の仮面<ペルソナ>の存在も明らかとなった。
―― 刻は、来たれり。
―― 神の肉体とその知恵を得る為、今こそ神の国への扉を開こう……。
―― 真の目醒めの時……。我等を新たな地平へ……。福音の刻、来たれり……。
―― さあ、ヒトよ。神の目醒めを称えるのだ。