―― もはや、あれは我等と同じではない……。そう、我等の目的に逆らう者。奴と同じ……。
―― 我等であれば、鍵を発動出来る……。
―― その障害となる奴を……。カインを消し去るのだ……。
―― だが、あれの力には、我等では抗しきれぬ。
―― "カイン"を滅する者は、"カイン"のみ……。
―― ……やってくれるか? "母"よ。
−ミァン− そうね……。カレルレンは何か言っていたかしら?
―― 相殺存在としての潜在能力、その全てが一点に向けられればと……。
−ミァン− そう……。先日のフェイへの敗北……。あれによってカールはかなり不安定になっているわ。後少し……もう少し……ね。
―― ならば、待とう。その時を……。
−ドミニア− カレルレン……? 相殺存在だと……? あの女……一体何を…………閣下……。
−ラムサス− そこをどけぃっ! 行くぞ! 私は! 何としても奴を! 奴を探し出し、この手で……!!
−ケルビナ− お静まり下さい閣下!
−トロネ− 奴等の件ならば私達が!
−ラムサス− お前達に何が出来るというのだ! 出来損ない共がっ! 奴を倒せるのはこの私だけだ! 全てのヒトを超越したこの私だけが……! どけいっ!!
−ドミニア− 閣下! お待ちを! 閣下!