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カレルレン、タムズを急襲1


―― 課せられた責務だけを果たしておればよいものを、要らぬ欲なぞ出しおって。

―― 勝手な教義、信仰……問題だな。

―― 狂信者に感化された組織など無用。

―― 寄る辺を求めるは人の常だ。

―― だが、過ぎたるはなお、及ばざるが如し。訓戒が必要だ。

―― もとより打ち捨てられる運命にある組織。今更どうなるものでもあるまい。

―― 左様。存続させたところで得るものはない。

―― 最早、十分その役目は果たしてくれた。現在“各地の処理中”だ。

―― アクヴィの処理はスタインが指揮しておる。

―― “因縁の処理”も含めてな。

―― それも今の一矢で片付いたのではないか?

―― それにしても、カレルレン……御大層なことだ。たかが分子機械。何をそれ程入れ込むのか。

―― “ヒト”も“機械”も我等にとっては同義。

―― そう。どちらでも同じこと……。