TOPへ戻る ガゼル法院台詞集へ戻る

壊れたフェイが、キスレブに収容されて


―― 予想より早かったな……。

―― 触れえざる者の目覚め……。

―― 消息を絶ってから3年。メモリーキューブからの情報によれば、現在はキスレブ帝都ノアトゥンだ。忌々しや……忌々しや……忌々しや……。

―― 奴の存在さえなければ、ラムズを"アニムス"とすることもなかった。崩壊の日より500年。現在のような面倒な方法を取らずとも済んだのだ。

―― 各エリアでの"アニマの器"の発掘は順調だ。今更振り返ったところで現実は変えられん。だが、未来は我等の手で作り出すことが出来る。

―― 消去……消去……消去……。

―― ならば、どのルートで流れたかは知らぬが、ゲートキーパーの起動、もっけの幸いだったな。

―― 『教会』からか? それとも……。

―― どちらでもよい。しかし……。

―― イグニスの均衡、破る訳にはいかぬ……ということか。

―― 地が地だからな。あれは不浄の地だ。

―― それは、言い訳に過ぎぬ。

―― 正当な理由だ。これならばカインも異存はあるまい。

―― だが"ゲーティアーの小鍵"は使えん。来るべき時まで。

―― ブレイダブリクには第三艦隊がいる。あれの残存兵力で十分だろう。

―― あの男のか。下命は?

―― 粛清だ。真意は告げぬ。告げればあの男が先走るのは目に見えている。

―― しかし、ノアトゥン全域を焦土とするにはいささか戦力が足りぬのではないか?

―― ノアトゥンには旧文明の原子炉がある。それを利用する。半減期は1000年。それまで周辺300ケルテに生物は住めん。前と同じだ。しかし、それでも人は生き延びた。我等の肉。その程度のことでは滅びはせん。

―― だが、奴だけは消さねばならぬ。

―― うむ。あそこには得るべき物はもうないからな。処分してもよかろう。

―― 直撃ならば……。

―― 裁決を下そう。