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○○しいひ○まつり

ゼノサーガバージョン



ミルチア封印から数年。


シオンの心の闇もようやく影を潜め、元気に学校へ通うようになった。 毎日、元気な笑い声が家の中に響き渡る。

「わっ! お兄ちゃん。お雛さまを出したのね。綺麗…。」帰ってきてカバンを放り出すなり、シオンが言った。
「お祖父さんの蔵の中にずっと眠っていたからね。……シオン。ひなまつりの歌を知っているかい?」
「うん。もちろん。」

すうっ、シオンは息を大きく吸ってから歌いだした。

“あ〜か〜り〜を〜つ〜け〜ま〜しょ〜”

うんうん。ジンが笑顔でうなづく。

“き〜え〜ちゃ〜った〜”

ズルッ! ジンはずっこけた。

“お〜は〜な〜を〜あ〜げ〜ま〜しょ〜”

気を取り直したジン。気のせい、気のせいだ、きっと……。

“か〜れ〜ちゃ〜た〜”

(再び)ズルン!!

“ご〜に〜ん〜ば〜や〜し〜は〜”

「ちょ、ちょっと待ちなさい。シオン。」
「お兄ちゃん、何?」

「何処で、そんな間違った歌を覚えてきたんですか?」
「何処って、学校。」

「……第二ミルチアの情操教育は、一体どうなっているんでしょうねぇ……」
ジンのこの言葉はため息とともに、シオンの曇り一つない眩しい笑顔の前に消えていった。

「何処か間違ってるの?」

あとがき:
うん、全部。(^^ゞ
シオンは純粋だから、友達に担がれたんです。きっと。(^^)

ひなまつりです。当日に思いつきました(笑)。
替え歌のタイトルは悲しいひ○ま○りです(汗)。 私が小学校1年の時に本当に流行ったんです。この歌。 五人囃子が少しだけキテるんで、省略しちゃいました。そんなんで、悲しいひ○ま○りなんです(苦笑)。
ウヅキさん家のひなまつりは楽しそーだ。 子シオンとジンのコンビは書いていて楽しいですね。(^^)v
ゼノギアスバージョンでも「全く同じネタ」をやってます(爆)。