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カレーの玉子さま

ゼノと言えば、かれー(^^)



ジン:「シオン。シオン! ここに来なさい。」


シオン:「何? 兄さん。」

ジン:「これは何ですか? これは!」

シオン:「カレーよ。見れば分かるでしょ。(^^)」

ジン:「そうじゃない。このカレーの味付けの話をしているんです。(-"-)」

シオン:「(ムカッ) ……得意の英国風カレーよ。まろやかでおいしいじゃない。(ーー゛)」

ジン:「カレーはあくまで辛いもの。甘口のカレーは、すでにカレーではない。」

シオン:「兄さんが辛党なだけでしょ。カレーが辛くなきゃいけないなんて、兄さんの偏見よ。」

ジン:「中身も問題です。なんですか、味付けにフルーツなど入れて。 だから、こんなに甘ったるい味になって。」

シオン:「兄さんだって。辛いカレーを作っても、結局、食べる時には玉子を割りいれてるじゃない。」

ジン:「あれはいいんです。味にコクが出ますから。」

シオン:「(呆れてモノが言えないわ)……自分で味を変えておいて、何がコクよ!」

ジン:「カレーというものは、スパイスと小麦粉を香りが出るまで、フライパンで充分炒めてから……シオン! 聞いているのですか? (-"-)」

シオン:「そこまで語るなら、自分で作ってよ! (ーー゛)」

ジン:「作りません!!」

シオン:「どうして!?」

ジン:「星団連邦時代に宇宙に出ると散々作らされましたから。……毎週金曜日に。 しかも、誰でも食べやすいようにとの配慮から、バーモ○ドカ○ーの甘口などというものを。」

シオン:「……兄さん。まさか“カレーの王○さま”並みに甘いあのカレー?」

ジン:「そうです。あのパッケージの裏にある、辛さ段階が“甘い”に、 めいいっぱい振り切っている表の通り、カレーの○子さまと同レベル。 それを、週が分からなくならないようにと、毎週毎週毎週毎週……。」

ジンの嘆き節(ぶし)は止まらない……よっぽど腹に積もるものがあるのか……。ジンよ。





シオン:「……甘いカレーがキライにもなるわね……。(^_^;)」

あとがき:
毎週金曜日はカレーの日、というのは(雑学王選手権という番組で仕入れた)実際にある話を パロってみました。
ゼノサーガのカレーの項で、カレーが食卓に上がるたびに二人の口げんかが……と書いてあったので、 一度書いてみたかったんです。v(^^)v
だって、「フルーツをふんだんに使った英国風のカレー」と言われて、 “りんごとハチミツとろ〜りとろける”というカレーを連想しませんでした? え? 私だけ?

……イマイチ(話の)味付けが足りないなぁ。即興すぎたか。(^^ゞ