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まいごの迷子の〜?

「ゼノサーガ エピソード3 ツァラトゥストラはかく語りき」から



 

―――― 8章 ――――

 

「これで彼の望みも叶ったわけだ。残る器の覚醒も、すぐだね。」

「はい、我々テスタメントはその為に在ります。」

「では、僕らも舞台に上がるとしようか。」

「――」

「さぁ、いくよヨシュア。」




惑星ミクタム――――

――――オルムス発祥の地

――――その地下には――――

――――遥かなる永遠の時を経た――――




カツンカツンカツン――

高い金属音を交えた2人の足音が響き渡る。永き(ながき)眠りについた空気が震え、 眠りから目覚めていく。




ほぼ全体が目覚めたと思われる頃――

「ヴィルヘルム様。そろそろ着きませんと、彼女たちが……。」

後ろからのケビンの言葉に、ヴィルヘルムは足を止めた。




「……ツァラトゥストラは……」

「?」

「ツァラトゥストラは……」

「ヴィルヘルム様?」

「ツァラトゥストラは、いつ引っ越したのだぁっっ!」




……人知を超えた方向音痴……




“自分がテスタメントになってから数える位しかヴィルヘルム様が 執務室から出たところを見たことがない”と、口数の少ないヴォイジャーが そう言っていた本当の意味を、 つくづくかみしめるテスタメント歴3年のケビンだった。

ヴォイジャーの場合は100年以上……。

あとがき:
「彩雲国物語の世界」という番組で檜山修之さんが話されているのを聞きながら ゼノサーガをやっていたら、頭の中で勝手につながってこのような話になりました(苦笑)。 何かしながら、が非常に多いんです。私。

はい、ネタ元はそのまんま彩雲国物語の「天才的な方向音痴」こと「李 絳攸(り こうゆう)」です。 ヴィルヘルムも李絳攸も、どちらも檜山修之さんが声を担当されています。 キャラは全然違いますけどねー。ヴィルヘルムが「静」なら李絳攸は「動」くらい違います(笑)。 檜山さん曰く「オチ担当」だそうですけど(爆笑)。 彩雲国物語の中では2番目に好きなキャラです。「オチ担当」だから(マジに)。 3番目は「黄 奇人」。機嫌によって仮面を変えるなんて、なんとナイスな(笑)。 声がそのまんま「スオウ」なとこもちょっと私的に笑えるんです。 1番目はもちろん「紅 邵可」様(きゃっ)。当然でしょう、娘付き、しかも娘命、 見た目昼行灯、実は実態は……、結婚は色々と、つーか命取ろうっつー相手にホレるか? ふつー(彼女にも笑われてたけど)。この人とシタン先生のおかげで 自分のストライクゾーンがよ〜〜〜く分かりました(笑)。 もちろん物腰優雅。言葉遣い丁寧(池田さん大好き)。もちろん、料理一切だめ。時々ネタになってます。 でもちょっと残酷なとこあり、でし。で、美青年その1−紫 劉輝を10年前から手なずけて (否;彼の話を聞いていただけ)、美青年その2−静蘭を8年前から手元に置き(否;流刑になった ところを救い出してかくまっていただけ)と色々とおいしすぎるんですよ。 え? 主役級の美青年たち? 全部あげます。私は邵可様さえいれば(爆)。

コホン、失礼しました。ここはゼノページでした。
番組を見ながら、そういえば、ヴィルヘルムって部屋から出たとこ見たことないねー、 いつもケビンとかテスタメント達があっちこっち行ってたしねーとか、 つらつら考えていたら、「そうか、方向音痴だったからだっ!」と一人で納得。 夜中に“アイスコーヒー”を噴出しそうになりました。 どんな階層構造だったのか、カバラはよく知らないけれど、 ヴィルヘルムっておそらく上位領域(最上位ではなく、下位存在“ヒト”の少し上)の 存在のだろーから、人知を超えた存在、つまり「人知を超えた方向音痴」ってことでオチ決定。 あれ? 本文よりあとがきの方が長い…。