TOPへ戻る 目次へ戻る

シオンの好み



惑星ミクタム―――――――

その地下に隠されているものは何か?

いざ、出撃!!


……の前に、

何故か、エルザの食堂で盛り上がっている彼ら達。


「ええー? この結果、モモ、困っちゃいます(真っ赤)。」
「よかったね。Jr.。」
「ちゃかすなよ、ケイオス〜。……ブツブツ(そりゃ、 サクラから頼まれたし……俺だって、大切にしたいと思ってるけどさ……)。」

KOS-MOS調整後、そんな食堂にやって来たシオン。
「ねぇねぇ、何してるの?」

「(助かったぁ〜話題がそらせるぜ)なあ、シオン。 今から言う質問に、答えてくれないか?」
安堵の表情のJr.に対して、急に生唾を飲み込み緊張するアレン。

「ええ、いいわよ。(説教じゃなければ)」
前の章の流れから、ちょっと疑り気味な視線を 自分の両肩を叩くJr.に送るシオン。
「まあ、座れ座れ。」
ガサガサっとシオンに席を空け、皆総立ち。
(え? 何なの? この期待に満ちた視線は)

「まあ、ちょっとした余興だな。」
「余興ねぇ。」
(ヒソヒソ……質問はモモがしてくれよな)
(分かりました。Jr.さん)

「シオンさん。“赤”でイメージする異性を一人だけ挙げてください。」

「赤ねぇ……。ケビン先輩!!」
(主任……未だに……)ガックリ肩を落とすアレン。
(ヒソヒソ……やっぱりそーだろーなー。7章の取り乱し方って相当なもんだったしな。 あいつ恋人だったんだろ?)
「え? 何? そこで何を話しているの?」
「いや、何でもない。」あわてて、両手を振るみんな。

「続けますね。“青”でイメージする異性を一人だけ挙げてください。」

「青……?」右手を顎に当て、しばし考え中のシオン。
(主任、僕、僕がいます)
さりげなく(?)、自己アピールのつもりで踊ってみるアレンだったが……。

「バージル中尉かな。」
(ヒソヒソ……ちょっと意外だな。あんなイヤミな奴を持ってくるなんてさ。 この場合、普通はおっさんだろ。な、おっさん)
(あ、ああ)しょうがなく、うなづくジギー。

「だから何? 何、そこでコソコソ話しているの?」
「い、いや。いいんだ。こっちの話さ。」
(今、種明かししたらつまんねーだろー! あと質問は2つあるのに。な、アレン。)
何か言いたげなアレンに、ウィンクを送るJr.。

「では、シオンさん。“白”でイメージする異性を一人だけ挙げてください。」

「白? 白だったら、当然アルベドでしょ?」
(あ、アルベド―――? いくら何でも、そりゃないだろ。どーゆーシュミしてんだよ。 あいつ? それも即答だったぜ。)

「だから、一体何なのよ。いいかげん教えてくれないと怒るわよ!」
「わ、た、タンマ。シオン。次の質問で最後だから、もう一つだけ答えてくれよ。」
「分かったわ。」

「最後の質問です。“紫”でイメージする異性を一人だけ挙げてください。」

「ええっ? 紫? 黒じゃなくて紫? テスタメントの話じゃなかったの? 次は ヴォイジャーかとおもったのに……。」
(誰がそんな常識的な、誰でも分かる質問をするかよ。まあ、いいや。後で タップリからかってやろっと。な、みんな)
悪戯っぽい瞳で、みんなを見回すJr.。“ワルガキ”とはこーゆー奴を指す……。
かたや、完全に忘れ去られて立ち直れないアレン。

「紫ねぇ……う〜んと……。」シオンはかなり悩んでいる。 ふと、その脳裏にジンの持ち歩いている紫色の風呂敷がよぎった。
(そういや、兄さん、赤紫の服(By DS版ゼノサーガ)を持っていたわねぇ)

「……じゃあ、兄さんで。」

「ええーっ!! ジンー? お前、そんな趣味があったのかよ……。」 思わず、でっかい声で叫ぶJr.
……と、あからさまに後ずさりをする、みんな。
当のジン本人はどこ吹く風と平然としている。
「まあ、人それぞれですからね。」

「何よ。答えろ、て言うから言っただけよ。何か文句があるの?」
「い、いや、そーゆーわけではなくて(汗)。」
「じゃあ、どーゆーわけよー!」
これでは、ほとんど子供のケンカじゃ!

「シオン。私を指名してくれたのは、大変ありがたいのだが……。」
「兄さん。〜だがって何よ。奥歯に物が挟まったような言い方をして!。」

(ヒソヒソ……どうする? シオン、かなり怒ってるぜ。)
(モモは言ったほうがいいと思います。)
(俺もモモに賛成する。Jr.、お前が言うんだ。)
(ええ? 俺〜? カンベンしてくれよ〜)
キッとジギーが真上からJr.を威嚇する。
(ハイハイ……分かったよ。俺が言うよ。言いだしっぺだからな。)

Jr.が真正面から、シオンの両肩に手をかけた。
「シオン。怒らないで聞いてくれよ。」
(やっぱり、Jr.君の言い出すことって、ロクなことじゃないのね。)

「今のは、ほんのちょっとした心理テストだったんだ。」
「心理テスト……ああ、なるほどね。(そういや、私もカウンセリングで似たようなことしてたっけ。)」
(ロールシャッハ・テストとか、言語連想検査とか、色々あったわねぇ、ということは?)

「ここからは、モモが言いますね。今質問した色は、それぞれ意味があります。」
「……でしょうね。(はぁ。Jr.君に、はめられたわ。)」
「それぞれの色は、あなたが今上げた人に抱くイメージを表します。」
(なんか、思いっきりイヤな予感。私、誰を答えたっけ、えーっと……。)

「最初は赤です。」
「……ケビン先輩だったわよ。」
「あなたが、好きな人です。」
「よかったぁ。やっぱり私には、ケビン先輩しかいないもの。」
ガックリ
喜ぶシオンを後目に、うなだれる青年が一人。元気を出してと慰めるケイオス。

「二番目は青だったわね。バージル中尉ね。意味は?」
「恋人にしたいと思っている人です。
「はい〜? 私はイヤよ。フェブはともかくバージルはイヤ!」
(何も、そこまで言わなくても……。)

「三番目は白ね。何か、この流れだと解説を聞く気がしないわ。 どうして、みんながヒソヒソ笑っていたのか、分かる気がするもの。」
「白は理想の人です。」
「理想の人がアルベド。……何だか、頭が痛くなってきたわ。何をどうすればそうなるのよ……。」
右手を“デコ”に当てて、嘆いてしまうシオン。
「白と言う色には、純白という言葉があるように、 美しいもの=理想という意味がありますからね。」とジン。

じろっ
シオンがそのジンの顔を見る。
「……ということは、兄さん。最後の質問の意味は……?」

「……私に聞くんですか(汗)?」さすがのジンもたじろいだ。
いくら百戦錬磨の剣士でも、妹には“気合負け”をするのである。
単に、妹が強すぎるという話もある(爆)。
いいのか、アレン。お前はそれで後悔しないのか?

そんな兄妹のにらみあいに、Jr.が割って入る。
「シオン。気をしっかり持って聞くんだ。紫は……ダメだ。俺には言えない。」
「Jr.君が言い出したんじゃないの。そこまで言っておいて、言えないって何よ。 ハッキリ言いなさいよ!」
もうこうなるとワルガキJr.も、文字通りの“おチビ様”である。

(みんな、たすけてくれよ〜)
もはや涙目一歩手前のJr.。

さあ、誰がシオンに真実を告げるのか!






「シオン。それはね、Hをしたい相手なんだよ(笑)。」






さわやかな声で、サラリとケイオスが言ってのけた。

あまりにさわやか過ぎて、何を言われたのか、飲み込めないシオン。
頭の中でケイオスの声だけがリフレインしている。
(……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……相手……相手……相手……相手……相手 ……相手……相手……)
「相手ぇ? 兄さんがっっっ!」

とうとう、その場に倒れてしまったシオンであった。
今回に限り、“ウ・ドゥ”に罪は無い―――――――。






あとで、シオンが散々からかわれたのと、Jr.がとっちめられたのは言うまでもない。

あとがき:
カラーバトンの質問の返答を考えているうちに、「そういえば、こんなこともあったっけ?」と 思いついたお話です。やっぱり、兄さんナイスすぎ。(*^^)v
シオンの性格は、舞台が9章ということでかなり怒りっぽくなってます。 シオン怖いよ〜(汗)。

これは中学ん時に、実際に遊んだ心理テスト(?)なのです。あの当時は“異性”と言えば 当たり前のことだったけど、今はなかなか難しいですね〜。時代の変遷を感じるわ(笑)。 あ〜あの頃は良かった(ウソ)。
色の意味の記憶が曖昧だったので、ネットを捜しました。 違う色のものはたくさんあったけど、記憶の底にあるこの質問の意味が なかなか見つからなくて、けっこう捜すのに苦労しました。(^^ゞ 違う色のバージョンの ものは山ほどありますよ。微妙に意味も違っていたりします。(^_^;)
ロールシャッハ・テストは、わりと誰でも知っている有名なテストなんですが、 相変わらず名称をきちんと覚えていなくて、あわててネットを調べました(爆)。 ……楽屋裏をバラしてどーする?

ちなみに私の場合は、赤がJr.、青がジギー、白がケイオス、紫がマーグリスです(笑)。
何故か、紫だけがプレイヤーキャラじゃないんですよね。ジンのイメージは藍色ですし。 藍色も紫って言えば紫かぁ……でも、紫はマーグリスなんです(笑)。 髪のイメージが強烈だったんで。(^^ゞ

はい、コレを読んだ方は、赤青白紫のゼノサーガキャラ回答は必須項目です。 自分のサイト内で答えなさいっ(嘘です)。

心理テストと言えば、ゼノサーガフリークスのぜのぴったん(笑)。

どーやって性格判定をしているのか、(やる前から)だいたいの見当は ついていたんです(苦笑)。
だから、最初は自分を偽って(笑)、キレイな言葉をたくさん選んで並べていたんですよ〜。 いくつか候補を挙げて、その中から選んでいたんです。でも、時間が足りなくなると、 どうしても選別する余裕が無くなります(苦笑)。ヤバイ、ヤバイよ、こんな単語を埋めていたら 絶対ヤバイ判定が出るに違いない、と思いつつ、思いついた順に、危ない単語を 埋めていきました(爆)。
その結果……「あなたの性格は、うーくんです。」

はい、ご名答。あんた天才(爆)。 (ちなみに、この場合のうーくんはEP1のソレだからね;笑)

また、ぜのぴったんやろっと。(^^ゞ